結パークフォーレストでは、2024年5月より教育旅行の受け入れを始め、間伐材を活用して建てたガーデンハウスを「森の学び場」として、教育体験旅行で訪れる中学生やグリーンツーリズム旅行者の皆様に開放しています。
今年5月に花巻グリーンツーリズム推進協議会からの紹介で、東京大学の先端科学研究所「東京カレッジ」の研究者5名(内4名が海外からの研究者)からなる調査グループの来訪を受け入れました。そのグループは、花巻市観光協会が掲げる『「宮澤賢治とSDGs」の学修探求の旅』という企画に関心をもって花巻市を訪れ、結パークフォーレストに滞在して、賢治の作品とイーハトーブの森や里山の素晴らしさを体験されました。
その調査結果が11月18日に東京大学本郷キャンパスで開催されるワークショップで発表されることになり、私達の取組みについても発表してほしい旨の招待をいただきました。当日は、「持続可能性と社会」というテーマに沿って、私達が岩手の地で代々受け継がれてきた里山を保全する活動に取り組んできた経緯をお話し、宮澤賢治の童話『虔十公園林』英語版の朗読を行って参加者から大きな拍手を得ることが出来ました。
私達が祖先から引き継いだ里山を整備して護り、グリーンツーリズム旅行者に里山の大切さを伝えるということが、「持続可能性と社会(人間と動植物との共生社会)」という大きなテーマにつながったことに感動し、その重要性を再認識した次第です。
結パークフォーレストのこうした取組みについて岩手日報社から取材を受け、寄稿文としての体裁で11月28日の朝刊に掲載されました。送付された最終原稿を添付ファイルで本欄に掲載します。最後の方の文、添付の原稿では「人は里山を護ることで里山に守られる」とありますが、最終的に「人は里山を守ることで里山に護られる」と修正してあります。「天のご加護」を感じる日々です。


